初心者データサイエンティストの備忘録

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【読書記録】自分になかなか自信をもてないあなたへ

私は、早く死にたいなあと思いながら毎日生きています。そんな私を見かねた妻が買ってきました。 本記事は本書を通じて、私が考えたことを書いていきます。

自信を構成する3つの要素

本書によれば、自信を持つために必要な感覚が3つあるそうです。1つ目は、「わたしは主人公だ!」という感覚、2つ目は、「いていいんだ!」という感覚、3つ目は、「できる!」という感覚です。 この3つの感覚全てを持っているときに、人は自信を持てるそうです。

このようなフォーマットが出てきたら、職業柄ついつい整理したくなってしまいます。ということで、各感覚を各場面で持っているか、持っていないかで整理したのが下表です。(〇:感覚を持っている、×:感覚を持っていない)

場面 わたしは主人公だ! いていいんだ! できる!
仕事 × × ×
家庭 ×
趣味

これを見ると、場面においては仕事、感覚においては「わたしは主人公だ!」が特に自信を持てない原因となっていることがわかります。

仕事における自信のなさ

本書には書いていませんが、これらの感覚はお互いに関連があると思います。私の場合、「私は仕事ができない!」という感覚が非常に強く、これが「わたしは主人公だ!」「いていいんだ!」という感覚のなさにつながっています*1

したがって、仕事において自信を持つには「私は仕事ができない!」という感覚をどうにかすることが必要です。 対応策は二つあります。

一つ目は、仕事ができるようになることです。真正面から仕事に戦いを挑む方法です。

今の自分を振り返ると、仕事で成果を出すことを本気で狙えていないように感じます。例えば、オブジェクト指向だったり、bubbleであったりと業務で使うものの、メインではないというものばかり勉強しています。 会社での評価を高めようとするのであれば、メインの仕事であるコンサルティングやプロジェクトマネジメントの技術をもっと学ぶべきです。

二つ目は、仕事ができるようにならなくても良いと開き直ることです。仕事から逃げるという考え方です。

私は昔から好きなことは努力できるが、嫌いなことは努力できないタイプでした。受験勉強のときも、配点が低い漢文は好きで勉強していましたが、嫌いな英語は全く勉強しませんでした。 この性格はいまだ変わっていません。なので、仕事から逃げて自分の好きなことだけ努力する、会社の評価は諦めるというのも考えています。

上記のどちらを選択するかはまだ決め切れていません。しかし、せめて30歳くらいまでは前者でありたいなと思っています。後1年半くらいは、前者で頑張ってみて「やっぱりダメだ」となったら後者で生きていくか、と思っています。

「わたしは主人公だ!」という感覚のなさ

本書でこの感覚は次のように述べられています。

自ら独立して生きている。自ら決定権を持っている。行動の責任は自分になる。 この感覚が高い人は、「人は自分の人生を動かす主体である」という実感があります。

私にはこの感覚がありません。特に「自ら決定権を持っている」は全くありません。 その理由の一つに、自分の支配下にない時間・お金が多いことが挙げられます。

私の人生を振り返ると、自分が好きなように振舞えた期間は社会人1年目の10か月間だけです。 あの時は確かに「わたしは主人公だ!」という感覚がありました。 しかし、人生におけるその他の時間は、親か、お金か、妻子が主人公であり、私はその脇役という感じがします。 だから、「わたしは主人公だ!」という感覚を持つことへの欲求は人一倍あると感じています。

一方で、「わたしは主人公だ!」と思える瞬間も最近は持てるようになりました。 その一つが、深夜飲みです。

出社日は大体終電まで働くことが多いのですが、終電で家の近くまで帰ってきたときに、地元の飲み屋に一人で入ります。 そうすると、店員さんが話しかけてくれる&自分の好きなお酒を飲んでいるという感覚から「わたしは主人公だ!」と思えます。 しかし、この習慣は不健全なので本当はやめたいと思っています。メンタル改善には役に立っているが、身体に悪いからです。

なので、別の解決策を考えなければいけません。

とりあえず、解決策は二つです。

一つ目は、毎日無理してでも自分の時間を作ることです。

残業で遅くなって、かつ家事も残っている日というのは、手が空くのが深夜1時を回ってしまうこともあります。 このような日は思い切って、家事はやらず、自分の好きなことをする時間に回してしまうというのもありなのではと思っています。 ここで大事なのは、機械的に対応してしまうことかなと思います。日をまたいでしまったら家事はやらないというルールを自分に課すことで、自分の時間を確保しようと思います。

二つ目は、自分がやることに自分なりのこだわりを織り込むことです。

私は子育てをあまりやりたくないと思っています。子どもの面倒を見ているときに、釣りに行っている友人が羨ましくなったり、勉強しているだろうライバルを想像してイライラしてくるからです。 ですが、子育ては明日に回すとか言っていられません。目の前の子どもを愛情深く育てる必要があります。 このような、どうしても逃げられないけれどやりたくないことについては、自分のこだわりを織り込んでみるというのが良いかなと思っています。 自分のこだわりを織り込むことで、自分のコントロールが利く部分を作れるのではないかと思っています。 *2

まとめ

ここまで色々考えてきましたが、要するに自分のコントロールが利くところを増やしたり、意識したりすることが大事な気がします。 本書に載っているワークは取り組んでみてもあまりスッキリした感じはありませんでしたが、自身の3要素「わたしは主人公だ!」「いていいんだ!」「できる!」を知れたことはとても良かったです。

*1:「私は仕事ができない!」ということを私だけが主観的に思っているのではなく、客観的事実(同年齢の社員より所属クラスが低い、ボーナスの個人業績はいつも最低評価)として表れてくるので余計に落ち込みます

*2:まあ、自分がうまくこだわりを織り込めるような人間なら今頃出世しているんですけどね