初心者データサイエンティストの備忘録

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【読書記録】論点思考

本書は、ビジネスにおける問題設定について書かれた本です。 前著の仮説思考は、問題を解く方法についての本でした。それに対し、本書はより上流工程である問題設定について書かれている本です。

本書を読んで、私が論点思考をする上で課題になりそうなことが2点浮かび上がりました。  

  1. 論点思考が習慣化されない
  2. 論点思考をしようと思っても、能力不足でできない

本エントリでは、なぜそう思ったのかとどうやって私は解決すべきかについて書こうと思います。

論点思考が習慣化されない

私の良くない習慣として、上司やクライアントの論点を鵜呑みにしてしまうというものがあります。 なぜ、鵜呑みにしてしまうのかと言えば、そちらの方が楽だからです。自分の頭を動かさなくて済みますし、上司に異議を申し立てるという手間も省けます。

しかし、このような自分の態度が自分の成長にブレーキをかけていたのではないかと本書を読んで思いました。 これに関しては、自分の仕事に対する心構えを変える必要があると思いました。

では、実際にどのような行動に落とし込めば、論点思考を習慣化できるでしょうか?

私の場合は、仕事はじめの30分間と、各タスクに着手するときの2回のタイミングで論点思考を習慣化しようと思います。 私は毎朝仕事を始める際に、5~10分程度かけてTODOをかなり細かいタスクに落とし込む作業をします。このTODOリスト作成の前に論点思考を入れることで、より精緻なTODOリストを作成できる気がします。

また、各タスクに着手する際の論点思考は、今行おうとしているタスクが正しいかどうかのチェックを兼ねています。間違った論点に基づいてタスクを実施すれば、そのタスクにかけた時間が無駄になります。なので、タスクに取り組む直前に論点思考をすることは価値があると思います。

なお、作業を進めることで論点が進化するとの記述が本書に書いてありました。これは自分も何度も経験したことがあります。なので、「論点思考が大切だ!」といって思考ばかりをして、作業に進まないというのは避けるべきです。 論点思考をしてみて、一旦の答えが出たり、答えが出なくて堂々巡りしてしまった場合はすぐに作業に入るべきだと私は思います。

論点思考をしようと思っても、能力不足でできない

論点思考をしようと思っても、能力不足から何も思いつかないという場面があります。 このようなとき私は、自分の能力の限界や仕事の進まなさに惨めな気持ちになります。 しかし、惨めな気持ちになっている場合ではありません。このような場合の解決策を考えて、それ通りに動き、一定の生産性を確保しなければなりません。

本書には、論点を出す方法がいくつも載っています。 例えば、p84には「なぜ」を5回繰り返す芋づる式アプローチ、p184には、視野、視座、視点の三要素を変えて物事を見る方法などが書かれています。

何も論点が思いつかないとき、これらの方法を色々試してみようと思います。この試すということを何度も経験するうちに、「○○な問題のときは、△△を使う」、「□□なときは××を使う」という直感が働くようになるのではないかと思います。 この直感、つまり自分固有の感覚を現在の私は持ち合わせていないので、この領域における修業が必要だなと思います。

まとめ

論点思考を読み、私には論点思考を習慣化し、かついつでもできる状態にすることが今の状態ではできないと思っています。 しかし、本エントリに記載した習慣をとりあえず向こう1週間やってみて、来週振り返ってみようと考えています。 本書で得られた知見を、仕事に活かし、今よりも顧客を支援できると良いなと思いました。