はじめに
非認知能力について検索すると「非認知能力を伸ばす取り組み」や「非認知能力を伸ばすプログラム」を紹介する記事が多数見つかります。そうした記事を読むと、紹介されている取り組みやプログラムをすぐに実践したい気持ちになります。
一方で、非認知能力を伸ばす取り組みを試す前に「私は今どのような問題を抱えているか?」を考える必要があると私は感じています。その理由は二点あります。
一点目は、伸ばすべき非認知能力を絞り込み、的を絞った取り組みにするためです。
非認知能力は多様な能力の総称です。そのため、ネットで紹介されている方法で高められる力が、自分に必要な力とは限りません。抱えている問題を明確にし、伸ばすべき能力を特定すれば、取り組みの効果が高まると考えられます。
二点目は、取り組みを自分で評価できるようにするためです。
一般的に、非認知能力の定量的評価には専門的な知識が必要で、素人には難しい場合が多いです。しかし、今抱えている問題を明確にしておけば「この問題は解決に近づいているか?」という形で評価できます。これにより、一般的な定量評価は難しくても、具体的な問題の改善の有無であれば評価できるようになります。
以上を踏まえて、本記事では私自身が抱えている問題を整理し、関連する非認知能力を明確にします。
私が解決したい問題
ここでは日常生活の中で特に解決したい問題について書きます。書く際に意識したのは以下の二点です。
- 現実と理想の両方を書くこと
- 具体的に書くこと
1については「問題は現実と理想のギャップのこと」と職場で繰り返し言われているので意識しました。
2については最初、抽象的なレベルで問題を書き出してみたものの、関連する非認知能力を絞り込めなかったため、後から具体性を重視しました。
スマホを長時間眺めてしまう問題
中学生の頃から、疲れるとテレビやスマホを見続けてしまう癖があります。やめたいと思ってもなかなかやめられず、ダラダラ見続けてしまいます。長いと週に5時間程度このような無駄な時間があります。
このような現実に対し、理想はスマホのダラダラ時間をゼロにした生活です。浮いた時間を家族や自分のために使いたいと思っています。
仕事中や家族と過ごす時間にスマホをダラダラ眺めることはないので、依存症レベルではないと考えています。それでも、自分の人生全体に影響がある問題です。
切り替えがうまくいかない問題
スマホ問題とも関連しますが、ストレス解消のためのON/OFFの切り替えがうまくできません。
例えば、趣味のサウナで外気浴をしている最中に仕事のことを考え続けてかえって疲れてしまったり、逆にリラックスモードから仕事モードに戻れず集中できないことがあります。
このようなアクセルとブレーキを同時に踏み込んだ状態は心身を消耗させます。状況に応じてON/OFFの切り替えをスムーズに行い、余計な疲労を溜めないことが理想です。
上司の目線に立てない問題
仕事をしていると「上司が気にするポイントがわからず私の報連相がイマイチ」「上司が何を言っているかよくわからん」場面が多々あります。
仕事はロジックに加えてエモさ・忖度も重要なので、理想としては上司や同僚とツーカー関係になりたいものです。
関連する非認知能力
ここまで、3つの問題をピックアップしました。以下に、これらの問題に関する非認知能力を整理します。
| 問題 | 関連する非認知能力 | 非認知能力の定義*1 |
|---|---|---|
| スマホを長時間眺めてしまう | 自己制御力 | 自分の衝動を社会の規範に沿って適切にコントロールし、課題指向的かつ目的指向的な行動をとる傾向 |
| 切り替えがうまくいかない | エゴ・レジリエンス | 日常生活における内的あるいは外的なストレッサー対して柔軟に自我を調整し、状況にうまく対処し適応できる自我の調整能力 |
| 上司の目線に立てない | 共感性 | 他者の状況や気持ちに目を向け、気持ちを共有したり、理解したりする特性のこと |
各問題を非認知能力に紐づけることで、非認知能力に関する既存研究を基にした解決策を見出せる気がしています。
取り組み評価の方向性
各非認知能力を高める取り組みを行った後に、その効果を次のように評価したいと考えています。
| 問題 | 評価方法 |
|---|---|
| スマホを長時間眺めてしまう | スマホの利用時間記録 |
| 切り替えがうまくいかない | ランダムな時点でその時の集中状態を記録 |
| 上司の目線に立てない | (良い方法が思いつかないので保留) |
上司の目線に立てない問題は、現時点で良い評価方法が思いつきません。しかし、共感性を高める研究を調べていく中で、何か手がかりが得られると考えています。
まとめ
本記事では、自分が抱える問題を整理し、それらに関連する非認知能力を明確にしました。
この検討により、伸ばすべき非認知能力の絞り込みと、取り組んだ後の評価の方向性が見えてきたと感じています。
次の記事では、本記事で整理した内容を足がかりにして、非認知能力を高める具体的な取り組みを整理していきます。