マスタリングTCP/IPの入門編を通じて学んだことをメモしていきます。本記事は第2章(TCP/IP基礎知識)を読んで新たに得られた知識をまとめたものです。
OSI参照モデルとTCP/IPの階層モデルはちょっと違う
過去記事でOSI参照モデルとは、通信に必要な機能を七つの層に分けたモデルだと説明しました。 具体的な層の名前は下記の通りです。
一方で、TCP/IPの階層モデルは下記の通りです。()の中身は対応するOSI参照モデルです。
- ネットワークインターフェース層(データリンク層)
- インターネット層(ネットワーク層)
- トランスポート層(トランスポート層)
- アプリケーション層(セッション層、プレゼンテーション層、アプリケーション層)
この違いが生じる理由を本書では下記のように説明しています。
OSI参照モデルが「通信プロトコルに必要な機能は何か」を中心に考えてモデル化されているのに対し、TCP/IPの階層モデルは「プロトコルをコンピュータに実装するにはどのようにプログラミングしたらよいか」を中心に考えてモデル化されているためです。
色々なプロトコルを一言で説明
本書で紹介されていたTCP/IPのプロトコルを層とセットにしてまとめました(表1)。
パケットヘッダに含まれる要素
データリンク層、ネットワーク層、トランスポート層で付与されるヘッダには必ず
- 宛先情報
- 送信元情報
- そのヘッダの次のプロトコル
の3種類が含まれます。 例えば、データリンク層は一区間のデータ転送を担っているので、宛先情報に宛先のMACアドレス、送信元情報に送信元のMACアドレス、そのヘッダの次のプロトコルにネットワーク層で処理すべきプロトコルの情報が記載されます。
まとめ
本記事は、マスタリングTCP/IP入門編(第2章)のまとめとしてTCP/IP参照モデルと、その代表的なプロトコルをまとめました。また、パケットヘッダに含まれる要素についても触れました。