初心者データサイエンティストの備忘録

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【読書記録】アダルト・チャイルドが人生を変えていく本

今回は、「アダルト・チャイルドが人生を変えていく本」について書きます。

前書との比較

本書は、過去記事に書いた「アダルト・チャイルドが自分と向き合う本」の続編です。これら2冊の関係性は図1のようになっています。

(過去記事) aisinkakura-datascientist.hatenablog.com

図1:「アダルト・チャイルドが自分と向き合う本」と「アダルト・チャイルドが人生を変えていく本」の関係性

「アダルト・チャイルドが自分と向き合う本」は、人との関係性や依存症に苦しんでいる人が、自分がアダルト・チャイルドであると認識し、今の辛い状況を作り出した理由を明確にすることが目的でした。一方で、「アダルト・チャイルドが人生を変えていく本」は、自分の感情を開放し、辛い状況を解決していくことを目的としています。

本書の主張

本書のワークは下記に重点が置かれています。

  • 自分のやりたいこと、嫌なことを明確化すること
  • 明確化したやりたいことを実現すること

本書の各章が上記のどちらに重点を置いているか、自分なりに整理してみました。(表1)

表1:重点項目と各章の関係

表1を改めてみてみると、本書は自分の意思をちゃんと人に伝えられるようになることを通じて、「明確化したやりたいことを実現する」につなげていこうとしていると私は感じました。
本書においては、アダルト・チャイルドの特徴として、自分の気持ちを人に伝えられないと繰り返し書かれています。この特徴をしっかり修正していくことが重要であると私は思いました。

読んでどうなったか?

本書を読み、妻に自分の置かれている状況をきちんと説明できるようになりました。そのため、今では自分がリラックスできたり楽しんだりできることの探索に協力してもらっています。
また、私は人生の重要な選択を全て妻に任せてきました。正直、自分が望まない選択もあったのですが、妻から嫌われることを恐れて言いなりになっていたこともあります。 過去に親から受けた制約が後遺症となって、現在の妻との関係性に影響を与えていることは、非常に辛いことです。しかし、本書を読んだことで解決の糸口を見つけられたと感じています。
「人に嫌われることを恐れて自分の本心を言えない」「見捨てられ不安が強くて辛い」と思う人は、ぜひ2冊とも読むことをお勧めします。

(改めてリンクを貼っておきます)

余談

アダルト・チャイルドを支援している人は、本書のワークを自分自身でやってみると良いと思います。本書のワークを通じて、なぜアダルト・チャイルドの人が破滅的な行動に出てしまうのかということを、自分に肉迫した感覚で掴めるようになるのではと思うからです。
また、以前自分が塾でアルバイトをしていたときに出会った教え子で、機能不全家庭で育った子どもがいたのですが、そういった子どもが大人になったときに本書に出会えると良いなと切に思います。